近視が進行するメカニズムと眼のメカニズム〜新理論の提唱|眼のピント調節メカニズムと近視進行の原因と理由、そして視力回復理論と回復メカニズム〜ヘルムホルツ理論とベイツ理論のその先へ〜(Ver.23) からのピックアップ。 【眼のしくみ&構造の新常識】最新の眼のピント調節システムのCGモデル(Daniel.B.Goldberg博士)と自分独自のピント調節モデル(アニメーションGIFあり)の比較/考察など〜毛様体筋にコリは本当に存在するのか?を更に探る編〜視力回復のために知りたい眼のメカニズム|毛様体平滑筋のコリの正体編2|独自まとめその5 実質的に、 「視力回復のために知りたい眼のメカニズム|毛様体平滑筋のコリの正体編2|独自まとめその5」 相当の記事内容になります。 理由については、読んで頂ければ分かります。 眼のピント調節の仕組みのCGモデル・・・ Daniel.B.Goldberg博士のこの2011年公開の動画は割りと早い段階で見つけていました。 Computer-animated model of accommodation ... - YouTube このピント調節システムのCGモデル動作通りに人間の眼が動作しているなら、 自分が疑問に思っていた、疑問がひとつ解消するよね? 水晶体は前後にも動く?毛様体筋には疑問が多いんですけど・・・(^^;)|視力回復コア・ポータル その後、自分で色々と調べてみると、幾つか、このピント調節モデルに疑問が発生(^^;) 硝子体前部皮質に若干埋め込まれながら、ウィーガー靭帯に挿入されているという、 実解剖所見の論文を見つけて、硝子体に2箇所挿入されている小帯のモデルは、 この事が考慮されてないんじゃないか?ということ、 網膜視部と網膜盲部の境界にある鋸状縁と水晶体への小帯接続が示されて無いこと、 ・・・などなどから、 CGがとてもかっこいいのに、この調節モデルも完全には正しくなさそうだ ・・・と、残念に思ってました。 ・・・が、2014年日付で、 Updated computer-animated model elevates understanding of accommodation, presbyopia Concept proposes new classification of zonular architecture based on structure, function という記事で紹介されてました。 どうやら、最新の眼のピント調節モデルでは、先の疑問2点は解消されているようです。 博士の最新バージョンのピント調節モデル動画(CAMA2.0)は、 eyetubeという登録制の動画サイトにだけ置かれて、 YouTubeにアップロードされていないようです。 それで最近まで自分の目に付かなかったみたいです。 登録してログインしなくても冒頭の25秒だけ見れます。 https://eyetube.net/video/cama-2-0-animations/ 興味ある方はこちらも是非どうぞ。 動画に付いていた説明を少し。 造語のせいで?自動翻訳が酷かったので、ざっくり書き換えてます、間違いご容赦) 目の調節や遠視のコンピュータ・アニメーションのモデル(バージョン2.0(CAMA 2.0))は、 眼の調節機能と非調節機能?(disaccomodation)についての、 最新のバイオメトリと解剖学の知識を含んでいます。 これらの6つのアニメーションは、 特殊なレンズ要素?(extralenticular)からなる複合モデルで、 すべての小帯、前方小帯、交差小帯、後方小帯と、 脈絡膜における弾性基盤により成り立っています。 ・・・だそうです。 実は、 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|毛様体平滑筋のコリの正体編1|独自まとめその4|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル の続きの「正体編2」を非公開原稿にした理由のひとつがこれでした。 ここって本当はこうなんじゃない? 皆が言ってる事や、ちょっと古い文献についてになら、 否定/新理論を対比させながらの論調って まあ、文句言われないと思うんだけど、 この場合、明らかに特定の一人で現在も研究進行中の方ですからね〜 あまりにも大きい部分の指摘はちょっと嫌らしいかなぁ・・・と(^^;) でも、毛様体筋ブロックが斜めに動くんじゃない? という自分の疑問が明確に払拭されたのは、やはり博士の動画のおかげだし、 そういう意味では、感謝の意を込めて、参考先としては是非示したいし・・・ そんなジレンマでした(^^;) 今回は、そういう意味では明らかにおかしいよね? と医学素人でさえ思うところが無くなった、 目のピントのしくみを説明する新CGモデルが提唱されてたことに気付いたので、 眠らせてたメカニズムシリーズの記事全体をブラッシュアップして公開することにしました。 少し皆さんの興味を引ければ・・・と、 クレーン・ゲームに例えたアニメーションGIFなどの記事書いてみましたが、 さほど目を引かない様子。 まぁ、検索で叩き落されてそもそも目に付きにくいだけなのかも知れませんが。 個人的には、 あれでも、おぉ〜???(@@)と思う方多いと睨んでたんですけど、 もっと、思い切った感じの内容を前面に出さないと、 興味を引かないみたいですね。 一度もリツイートやいいねが無かった(^^;) 今回、幸いに博士の最新動画があることに気付けたので、 真・視力回復法の真髄に触れずに、 ちょっと目を引けるであろう記事が生き返ることになりました。 ところで・・・ 毛様体筋の3層構造・・・文献でバラバラです(^^;) as-octやUBMなどのテクノロジーにより、 驚くほどのクオリティのリアルタイムスキャンな動画映像が見れるようになってるのに、 なんでこの辺りの正しい情報が、出回らないんだろう? スキャナー限界でそこまでは分からないんでしょうか? さて、視力回復/近視改善においては、 なにかと取り上げられる毛様体筋の構造・・・ 色んなas-octやUBM関連のスキャン動画像を眺めてみても、 自分が考えている構造と、 細胞並びが合ってるように見える時もあるし、合ってないように見える時もあり ・・・で、 結局、良くわかりません(^^;) 一応は、色んな文献、解剖図を見た結果として、 現段階で、自分がこれが正しいんだろうと考えている、 毛様体筋の3層の筋肉構造のモデル図は、次のようになります。 左図が最大弛緩状態を意味し、 右図が、最大収縮/緊張状態を意味します。 まずは、今回仮定する条件は次のこととします(色々眺めて重要そうと思った条件) 毛様体筋は、ブリュッケ筋(経線状筋)⇒ 放射状筋⇒ ミュラー筋(輪状筋)の3層構造 動眼神経(副核)からの神経一本で制御(ある仮説があるんですが今回はこのままで) 各層はきっちりと明確には分離していない ブリュッケ筋(経線状筋)は、放射状筋に比較して厚みが均等でかなり薄い 左図は、 無限遠にピントが合う正視の状態であり、かつ、 筋肉弛緩状態で、すべてのテンションのバランスが均衡した状態です。 右図のように、 毛様体筋の収縮/緊張でこのバランスが不均衡に移行すると、 同時に、位置を復元するためのエネルギーが溜まって行くわけです。 筋肉が弛緩すると、眼球強膜の弾性により、 それが戻されるということになります。 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその3|瞳孔括約筋、瞳孔散大筋、毛様体平滑筋編|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル で、平滑筋の収縮のしくみを説明したように、 個々の筋細胞が、 神経刺激を受けて、ミオシン・ヘッドが活性してアクチンと結びつき、 ずるっとずれたフィラメントが筋肉収縮の力を生みます。 そして、神経刺激が無くなったからと言って、 元の位置に戻る能力はありませんし、弛緩する機能というのもありません。 筋肉が弛緩して元通りに伸びるには、 ずれたフィラメントを戻す、何らかの外力が必要です。 例えば、 手をぎゅっと握ったり、開いたりの動作は、指の外側、内側の腱を 違う筋肉が交互に引っ張りあう(収縮しあう)ことで起こっています。 つまり、 毛様体平滑筋への収縮命令が解除されたからと言って、 細胞間の結び付きの位置ズレ復元力や細胞膜の復元力だけで、 平滑筋の個々の筋細胞が完全に元の形に戻るわけではなく、 やかり、カウンター動作で完全に元に戻すのを実現するのは、 チン小帯、小帯などを介して溜まったエネルギーの役割なわけです。 え? チン小帯や小帯って、伸び縮みほとんどしない繊維なんだよね? そう、だから、「介して」と書いてる。 博士の以前バージョンの眼の遠近調節モデルのCGでは、 小帯接続の脈絡膜付近が、引っ張られてその復元力で戻る的な動画でした。 博士の最新のピント調節モデルは、 脈絡膜全体が大きくずるっとずれる(シフトする)という動作の仕組みに変更されています。 25秒で見れたのはそこまで(^^;) Daniel.B.Goldberg博士も、 UBMなどのスキャン動画像で臨床的に調べた上での、 ピント調節モデルの改変でしょうからね〜、 ・・・と考えると、 本当に脈絡膜全体が、そう動いている、という可能性が高そうですね。 ん〜、 自分の考えてた人間の眼のピント調節システムのモデルは間違ってるんですかね?(^^;) ここでの目的は毛様体筋のコリがあるのかどうかについてなので、 あまり詳しくは説明しませんが、作図ツールがしょぼいので若干表現をさぼってます。 太い線が眼球を表していて、 顔マークが、毛様体筋とチン小帯の動きを拡大したイメージになってます。 眼球全体が均等に変形している図になってますが、前面だけ変形率が高い想定です。 線がはみ出しておかしいよね?そこはそういう理由です(^^;) スポンサードリンク とりあえず、先ほどの図に話を戻します。 仮に、 強膜や角膜、それに内接する層構造にいわゆる異常な変形/変位が無いと想定します。 図中の緑系の矢印は拮抗テンションの方向を示します。 黄色系の矢印は、復元力が溜まっている方向と大きさを意味します。 左図のニュートラルな状態から、毛様体筋が収縮した場合、 右図に示したように、放射状筋が扇子が開くように、 そして、その扇子の長さが同時に縮むというような、 不思議な動きで?動くと思います。 そして更に、 毛様体筋のブロック全体が変位すると考えてる部分が、 先の最新のピント調節のモデルと大きく違うことになりますね? この差は、 ブリュッケ筋(経線状筋)の動作と役割の考え方の違いです。 それが、どこに主要な弾性と復元力があると考えいてるか? にも繋がって来ます。 強膜/脈絡膜と毛様体筋の組織接合は強固である、 かつ、ブリュッケ筋(経線状筋)は厚みが均等で薄い、 ・・・と仮定すると、 右図で微妙に表現しているように、 脈絡膜に近い筋細胞群は、ほとんど縮めない。 脈絡膜から離れるに従って、放射状筋と一緒に縮めるようになる。 つまり、 強膜が変形し過ぎないように内のりを補強する構造、 あるいは、 もしかしたら、全体を微動させるための構造、 ・・・ってな役割なんじゃないかと、 自分の独自のピント調節モデルでは考えているワケです。 博士の最新の目の調節モデルでは、 ブリュッケ筋(経線状筋)全体が縮んで、 脈絡膜だけをずるっと引き付ける動きにこそ復元力が溜まる、 つもり、 脈絡膜の細胞組織層が筋肉に引っ張られて変形しても、 完全に元に戻せる弾性がある、 ・・・と考えていることになります。 強膜接着が強固だとすると、 強膜内接の脈絡膜だけがずれるには、 四角を引っ張って平行四辺形に歪ませる ・・・みたいな感じになる必要がありますよね? 血管が多い層だから、歪ませながら引っ張り易いんでしょうか? なんか、引っ張ってる間、つまり、 近くを見ている間は、脈絡膜が薄くなって血流も悪くなりそう(^^;) とはならない? そもそも、 脈絡膜の細胞群が変形⇒その変形が自力で戻る力が復元力 ・・・というのは、単純に考えると、 筋肉で引っ張っておいて、復元は、ただの細胞群にやらせる? ・・・ってコトになっちゃうんだけど、例えるなら、 皮膚を指先でぐい〜っと動かして、指を離したら元に戻る ・・・と考えるとあながち変な話でもないのか? 一気な血流増加も、脈絡膜変位を直す力になるとか? 何か色んな疑問が噴出しますね(^^;) 動画を全部見れば解決するんでしょうか? 医学関係者のみ!という注意書きは見当たらないっぽいけど、 ・・・登録して良いんだろうか? ・・・えっと、話を戻します。 右図中の毛様体筋、 縮んだ状態を解放するテンションが様々な方向に、 十分にあるように思えます。 屈折性近視は、毛様体筋のコリである、 それが医学の常識ですが、 図のように考えると、 一体どこにコリが溜まるんだろう? と思えませんか? コリが溜まると考えるより、 拮抗テンション先が変形/変位して、 完全に元に戻る能力を失っている、 ・・・と、考える方が納得出来ます。 一番最初に紹介した博士の以前のピント調節モデルの考え方なら、 例えば、 鋸状縁が毛様体筋に引っ張られ過ぎて少し伸びてしまった、 あるいは、 眼球全体が扁平したあおりで引っ張り力が弱くなってしまった、 更に、博士の最新の眼の遠近調節モデルなら、 強く引っ張られ過ぎた脈絡膜が変形して引っ張り力が足りなくなってしまった、 あるいは、 長い時間引っ張られた脈絡膜の変形が固定化して引っ張りテンションが決定的に不足になった ・・・というような感じでしょうか? 自分のピント調節システムのモデルの場合だと、 強膜前部が長時間の変形で固定化し、復元力が不足になった、 あるいは、 眼球全体の変形で、鋸状縁が水晶体を吊る力が低下して、 水晶体の最大径が維持出来なくなった、 ・・・などが考えられます。 どの調節モデルであったとしても、やはり、 毛様体筋のコリが主因/原因というより、 何らかの目の組織の変形/変位が主因であるように思えます。 スポンサードリンク どうすれば治る? 博士の最新のピント調節モデルだと、 脈絡膜の層の内部だけがずるっと変形だとどうしようも無いけど、 脈絡膜に内接する硝子体などの組織全体が前方に引き出されてるだけなら、 眼圧を高めれば、戻るなどの方法があるかも知れませんね? 右図中の緑矢印が、眼圧低下による毛様体筋の弛緩サポートを意味し、 紫の矢印が、房水の外皮からの放出による毛様体筋の弛緩サポート、 を意味します。 緑内障の記事でも書きましたが、 一気な房水放出だと、毛細血管も縮むでしょうから、 毛様体筋の弛緩効果があるかも知れません。 ただし、一時的に眼圧が上がる可能性がありますので、 結局は、眼のシステム全体での時系列に応じた変化バランスが、 毛様体筋の弛緩が無事完了出来るかにかかってきそうです。 眼圧を意図的に高めるには、毛様体筋を収縮して隅角を圧迫する、 あるいは、瞳孔散大筋を収縮して隅角を圧迫する、 ・・・なんて方法もありますね。 おや? 仮性近視のミドリンMでの治療、意味あるのって書きましたが、 もしかしたら、 寝てる間中の眼圧高め効果で脈絡膜が正常に戻った子供は、 このメカニズムで実は治療効果が出てるとか? 恩恵を受けられなかった方が少なくないのは、 脈絡膜の変形が長時間続くと、すぐにもう戻せなくなるから? ・・・とか? 博士の最新モデルだと、 子供にしろ、大人にしろ、一旦視力が低下が続いてしまうと、 もはや、ちょっとやそっとで簡単に近視が治せそうにない色合いが濃厚になりますね。 何れにしろ、考えれば考えるほど、 毛様体筋にコリ・・・って本当にあるの?それが近視の大きな原因のな? という疑いが強くなります。 ず〜っと疑問に思ってるワケですが、 答えが分かる日は来るんだろうか?(^^;) 安心して下さい! 真・視力回復法は、 毛様体筋にコリが本当にあるのかどうかが分からなくても、 今回示した自分の考えている眼のピント調節モデルが間違っていたとしても、 これまで培った視力回復理論と方法自体には、影響はありません。 そして、今回示した情報は、本シリーズ冒頭から使っている、 眼のピント調節メカニズム(新理論)とは別物とお考え下さい。 正確に言うと、ごく一部である・・・というのが正解でしょうか? どうしても言葉が似通ってしまうのでややこしいですが(^^;) 一応、 ピント調節システムとピント調節メカニズムと表現は分けてみました。 ご注意: 自分の記事全般に言えることですが、基本独自路線を突っ走ってます。 視力回復サイトを探してこの記事にたどり着いた方は、 基本的に、視力回復したい分別ある大人の方でしょうから心配してません。 この記事を見つけた学生さん! いわゆる高校や大学の生物学などの教科書や授業で習うこととは 違う説明や解説を書いています。 自分理論の裏付けに出来る限りの最新情報も拾ってるつもりなので、 より人間の目のしくみの現実や実際に近い情報が多いと思います。 場合によっては、医学書とは違うことを書いてもいるわけです。 テストや試験用の知識とごっちゃになって困らないように気をつけて下さい(^^;)