【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その1 医学的素人の見解・・・ってのは頭に入れておいてね? 誕生〜成長期前までは「遠視」傾向 「眼球の成長に従い、近視化にシフトしていく傾向がある」 ・・・この言葉自体には、異論があるんですが(^^;)、 とりあえずこのコトは念頭に置いておいて下さい。 遠視の特徴 毛様体筋の最大弛緩状態(水晶体が最薄)の状態で、 合焦(ピントが合う)ポイントは網膜よりも後ろになります。 つまり、 「遠視」の眼では、最大限の遠くを見る場合でも、 若干、毛様体筋を緊張(収縮)させる必要があるワケです。 「正視」や「近視」の方が毛様体筋を完全リラックスさせて見るのと対照的です。 近くを見るのには、更に、毛様体筋の筋力と緊張(収縮)が必要になります。 近くを見るのに、筋肉が楽な順番は?と考えると、 楽度最大:近視 > 正視 > 遠視:楽度最小 となります。 この辺りの眼の仕組みが、環境適応説なんて発想に繋がって来るんだと思います。 近視になるメカニズムとパターンを探る前に 次の図を前提にします。 図の太枠の毛様体筋と書いてるセルの横幅を、 毛様体筋の弛緩幅の直径(≒水晶体の直径)と見做します。 「最終理想形(毛様体筋)〜成長期終了時点」の図は、 図中コメントに書いてるように、 理想とする毛様体筋の状態を示しています。 「遠視傾向の時期(誕生〜成長期前)」の図は、 成長期にある子供の毛様体筋の状態を示します。 これが、成長期の終わりに理想のバランスになっていれば、 視力は低下しない・・・というコトになります。 スポンサードリンク 子供が近視になる5つのパターン(毛様体筋主体の視点) ここでは、毛様体筋を近視の主因とする5つのパターンを見て行きます。 子供の近視化ケース1: 眼球成長が内眼組織に微妙に先行し、若干近視化⇒内眼成長が追いつくと正視化 これは、一瞬、近視の様相を呈するけれども、 いつのまにか、そのまま近視が進行せずに治ってる可能性があるパターンです。 内眼筋(毛様体筋)だけ見れば異常は無く、バランスが崩れるとすれば、眼球成長との関係のみ。 大きなバランス崩れは別のケースとして取り上げますので、無理やり近視になる要因を考えると、 眼球サイズ(眼軸長)の成長が微妙に先行してしまった為に、一時的に近視化 となるでしょうか? 大崩れが無い前提なので、 「内眼成長が追いつくと、いずれ、「正視」化する」という、 勝手に治る稀なケース?として解釈出来そうです。 子供の近視化ケース2: 眼球伸張(変形)が先行し、将来近視化要因内包 これもケース1と類似で、内眼筋(毛様体筋)だけ見れば異常は無く見えるケースです。 ただし、適切に対処しないと、一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースに移行します。 内眼筋は正常なんですが、 目の使い方が悪い、生活習慣が悪い、脂肪が厚い一重まぶたなど・・・の理由により、 眼球サイズ(眼軸長)の伸張が先行(変形)して近視化 という状況が発生した場合、 毛様体筋の最大弛緩幅の成長余地を超えて眼軸伸張(変形)した場合、近視化(軸性化) となり、 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースに移行してしまいます。 適切なトレーニングで眼軸伸張を止められれば、最大弛緩幅の成長余地分だけ視力回復可能 なハズなんですが、 遠視が強い状態だと、潜在的に変形が慢性化・悪化・・・となるまで、 気付ずに手遅れになる可能性があります。 子供の近視化ケース3: 内眼筋(毛様体筋)にコリが発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) いわゆる偽近視(仮性近視)と呼ばれているパターンになります。 視力回復してる例は、このパターンだけなんじゃないの?と良く言われてるケースです(^^;) コリが慢性化したまま成長完了すると、最大弛緩幅が理想値に届かず近視化 (将来近視化要因) 遠視状態が強い傾向だと、「コリ」が出来たイコール近視の症状が出た!とはならない ので、 潜在的にコリが慢性化して状態悪化してから、視力低下の症状に気付く可能性が高そうです。 恐らくは、 適切なトレーニングで予防措置していれば「完全に」近視化回避可能なケース なハズだったのに、手遅れになってる・・・ というケースが少なくなくないんじゃないでしょうか? スタートダッシュが遅れても、 主因は「コリ」なので、まぁまぁの視力回復成績は実現出来てる・・・ ってなのが実態なんじゃないでしょうか? ○○ちゃん!すごい目が良いんだね! と親御さんは、手放しで喜ばずに、 目が良ければ良いほど、視力低下予防のトレーニングをすべきなのかも知れませんね。 最初に書いたように、遠視で近くを見るコトが高負荷なので、 こういうコリが発生するんだと思います。 近くを見るのが辛そうなお子さんには、 近くを見る時は、軽い老眼鏡・・・ というのも実は有効な手立てだったりするんでしょうかね? スポンサードリンク 子供の近視化ケース4: 眼球変形が発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースです。 ケース2の眼球変形は全体的なものを指し、 本ケースの眼球変形は、内眼筋付近の眼球という意味で分けています。 そして、ケース3同様に、 遠視状態が強い傾向だと、「眼球変形」が発生したイコール近視の症状が出た!とはならない ので、 潜在的に「眼球変形」が慢性化して状態悪化してから、視力低下の症状に気付く可能性が高そうです。 成長途中で眼球変形が発生したまま放置すると、最大弛緩幅が理想値に届かず近視化 原因としては、 目の使い方が悪い、生活習慣が悪い、一重まぶたの脂肪が厚い・・・ などなどの理由が挙げられると思います。 厚い一重まぶたが近視の主因とは言わないけど元凶・・・ そんな主張は自分しかしてないですが(^^;) かなり信憑性高いと思うんですよね。 気になる方は、 軸性近視に移行する原因とプロセス〜子供と成長期と一重まぶた(図解パターン01)〜 などの記事をどうぞ。 子供の近視化ケース5: 内眼組織変位が発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースです。 過剰な毛様体筋の収縮により、内眼組織が変位、最大弛緩幅自体が減り、近視化する もしかしたら、 内眼組織は変位せずに、ケース4の眼球変形するって可能性も高いかも知れませんが、 やはり、 眼球には大きな変化を与えずに、内眼組織だけが変形するケースがあるんじゃないかと思ってます。 そう思う根拠はここでは書きません(^^;) これも、ケース4同様に、気付くのが遅れるし、一般の視力回復法では治せないし・・・ という面倒なケースです。 まとめ 一応、状況・状態でケース別に分けましたが、 細かな条件や状態によって、あっちのケースからこっちのケース・・・ みたいなコトが起こりえます。 一番症状が軽いケース3(毛様体筋のコリ)ですら、 ちょっと油断すれば、軸性近視まっしぐらです。 視力低下は、眼機能・脳機能のバランスを崩せばあっという間です(^^;) 眼の医療の世界では、 偽近視(仮性近視)は治してもいずれ近視化するので無意味という論調が多い気がします。 「眼球の成長に従い、近視化にシフトしていく傾向がある」 に基いているんだと思いますが、 自分は違うと思ってます。 シフトする傾向を防ぐ手立てを講じないからよね? 予防策はあるよね? まぁ・・・具体的な実践レベルの内容を書けないのは残念ですが(^^;) 読んでない方はこちらもどうぞ 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から) 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その2 〜子供の視力が急激に低下するメカニズム(仕組み)や、近視化に気付くのが遅れてしまう理由、それを防ぐための予防のポイントなどについて〜 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その3 〜眼球図による状態の変化と補足説明、一般的な視力回復法やトレーニングで対処出来ないパターンの説明など+〜おまけ〜治ったはずの子供の近視がいつのまにか再発・・・何故??? 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視を自覚⇒仮性近視を治す⇒近視が再発⇒急激な視力低下でいきなり軸性近視レベルに進行?何故?・・・の例をプロセスを追って解説+毛様体筋のトレーニングって子供の近視には実は効果が無い???〜子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その4〜 子供の急激な視力低下に気付けない理由は潜伏期間のせい〜子供特有の遠視と近視の密接な関係〜親も医者も対応出来ないその理由〜視力低下を防げるのは実は近視自覚前からの「特殊な予防」のみという驚きの真実?! 〜【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その5〜 子供の近視の原因と予防策 ⇒成長期対応の近視予防策に全然なってないよね?|何もしないよりは何かをした方が良い ⇒アイアイ体操はそういう意味では本当に良い試みだと思うですけどね〜 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その6〜 幼児期の視力|斜視(がちゃ目)・不同視・眼精疲労・頭痛・顔の歪み⇒色んな弊害を引き起こす誰も着目しない根本原因?「利き目」にフォーカス| 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その7〜