視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその15|角膜変形がどれほどの視力変動を起こすのか?水晶体屈折力40D/20Dの実際などをレンズメーカーの式などを使って机上計算で検証してみた|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル いきなりですけど、 レンズメーカーの式 レンズメーカーの式と呼ばれている焦点距離を求める計算式があります。 1/f = (n-1) (1/R1 - 1/R2) + d(n-1)2/(nR1R2) n: レンズ素材の屈折率R1: レンズ半径(前面)R2: レンズ半径(後面)d: レンズ厚 とりあえず、 角膜だけとして、片面凸レンズを考える レンズ後面を限りなくフラットに近付けると、 R2⇒無限大と考えられるので、 1/f = (n-1) (1/R1 - 1/R2) + d(n-1)2/(nR1R2) ⇒ 1/f = (n-1) (1/R1) ⇒ f=R1/(n-1) となります。 角膜の曲率半径と焦点距離が比例することになりますね。 シンプル過ぎて本当か疑わしくなりますが・・・ 続けます(^^;) 角膜の屈折率とか 色んな素材の屈折率(ざっと検索して拾った感じなので本当に正しいかは不明) 角膜 1.37 眼房水: 1.34 水晶体 1.43 硝子体 1.33 屈折率 - Wikipediaより抜粋。 赤字追加 物質 屈折率 備考 真空 1.0 空気 1.000292 0℃、1気圧 二酸化炭素 1.000450 氷 1.309 0℃ 水 1.3334 20℃ エタノール 1.3618 パラフィン油 1.48 ポリメタクリル酸メチル 1.491 20℃ 水晶 1.5443 18℃ 光学ガラス 1.43 - 2.14 サファイア 1.762 - 1.770 ダイヤモンド 2.417 ちょっと逸れるけど、 メガネのレンズ ざっと見た感じ以下のようです。 ガラスレンズ: 1.5〜1.9 プラスティックレンズ: 1.5〜1.76 そして、こんなニュースもありましたね。 世界最高屈折率 1.80 のプラスチックレンズ材料を開発 (2015/12) 話を戻して・・・ 角膜の直径 統計データのバラツキで仕方ないんでしょうけど、データばらばらです(^^;) とりあえず、テキトーに拾ってえいやっ!としました。 角膜の直径:横:10.5〜12mm 縦は横より1mmほど小さい 独特なフォルムをしているので単純には書けませんが、 概ね次の感じでしょうか? 角膜曲率半径(前面):7.6〜7.8mm 中央部が周辺部より若干小さい傾向? 角膜曲率半径(後面):前面より1mmほど小さい? スポンサードリンク 角膜の焦点距離を先の省略式で計算 f=R1/(n-1) ⇒ f=R1/0.37 例えば、 角膜曲率半径が7.8mm⇒7.6mmと、2mm縮む(曲率アップ)と仮定します。 R1: 7.8mm ⇒21.08mm R1: 7.6mm ⇒20.54mm 焦点距離の差分:0.54mm 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその14|軸性近視で軸長が伸びたら実際にはどの程度の視力低下になるのか?を考察してみた|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル の時の計算で、 眼球全体60D(ディオプター)の焦点距離:=1000/60=約16.67 眼球全体61D(ディオプター)の焦点距離:=1000/61=約16.39 つまり、 眼球の1Dの差:約0.28mm ・・・ということで、 擬似計算の結果・・・ 角膜曲率半径が2mm変形時の焦点距離の変化量(差分)⇒ 焦点距離の差分:0.54mm/0.28 = 約1.92D しかしながら・・・曲率半径だと直感的に捉えにくいですよね? でも、角膜の直径に相当する、 二つの円の交点の直線距離を求めるのはちょっとめんどくさそう・・・(^^;) ってことで ちょっと違った視点で、 角膜の曲率変動幅を探る ちょっと発想を変えて、人間の眼の変形限界を調べてみるよ! ウェーブフロント解析出来る機器の諸元を見ると、 角膜曲率半径: 5.00mm 〜 10.00mm 角膜屈折力: 33.75D〜67.50D とかになってます。 測定範囲は、実測データ+αの範囲になってるでしょうけど、 これ位の変動幅はあり得るのでこの範囲になっている ・・・と捉えることも出来そうです。 角膜曲率半径の最大値、最小値でそれぞれ焦点距離を見てみます。 R1: 10mm ⇒27.02mm R1: 5mm ⇒13.51mm 差分もあまり意味ないけど取って見ます(^^;) 焦点距離の最大と最小の差分:13.51mm ⇒13.51mm/0.28=約48.25D(@@) 最大曲率半径と曲率半径平均の差分:10mm-7.8m を同様に計算してみると、 ⇒21.23D 21.23D!色々と期待が持てそうだよね? 医学界的には、角膜の形は変わらないので、 一度悪くなったら、基本、治せない・・・とされてますけどね(^^;) ご参考⇒ 【角膜性調節】 コンタクト業界に衝撃が走るかも?と封印してた記事放出(^^;)+視力回復の雑談 ところで・・・ 相対屈折率だけ考えると感覚が合わないんだけど? 角膜と水晶体、それぞれの相対屈折率を考えて見ます。 空気⇒角膜: 1.37/1.0 = 約1.37 角膜⇒眼房水: 1.37/1.34 = 約1.02 眼房水⇒水晶体: 1.43/1.34 = 約1.07 この間にも薄っすら眼房水って無いの?という疑問は置いておきます。 水晶体⇒ガラス体: 1.43/1.33 = 約1.08 水晶体の屈折率って無いに等しく見えるんだけど? 水晶体は20Dの屈折力を持つ・・・とあります。 でも、屈折率はほとんど空気と変わらない・・・ これは・・・どういうことでしょう? 水晶体の直径 水晶体 ? Wikipediaより抜粋。 赤字は拾った情報で加筆。 水晶体の厚さ:約4mm前後 水晶体の直径:約9〜10mm 無色透明で、凸レンズの形状。 眼球における屈折力の1/4から1/3を担っている。 水晶体曲率半径(前面): 10mm 水晶体曲率半径(後面): 6mm 眼球における屈折力の1/4から1/3を担っている⇒ 25D〜20Dってコトで、 5Dの調節力を水晶体は持っている ってコトになりますね。 厚みが効いてるってコトでしょうか? スポンサードリンク 面倒臭くて無限大で無視した第2項・・・水晶体だと大事 角膜と違って、水晶体は、より球状に近いので、 厚み無視という強引なことは出来ないということでしょうか? (いや、そもそも角膜も無視出来るレベルなのか怪しいですけど(^^;)) ってコトで、面倒臭くて無視した下の式が大きく影響するんでしょうね? d(n-1)2/(nR1R2) 条件付きで式・・・簡単にならないかな? う〜ん・・・無理そう? ってコトで、値埋め込みでGoogle先生に計算して貰います(^^;) 補正した屈折率2パターンで計算すると・・・ 屈折率:1.07 f=1/((1.07-1) (1/10 - 1/-6) + 4*(1.07-1)^2/(1.07*10*-6)) 焦点距離:54.46mm (18.36D) 屈折率:1.08 f=1/((1.08-1) (1/10 - 1/-6) + 4*(1.08-1)^2/(1.08*10*-6)) 焦点距離:47.76mm (20.93D) どちらも20D付近なので、概ね合ってるっぽいですね。 やっぱり、水晶体の厚みが効いているようです。 ちなみに、水晶体が眼房水に満たされてない状態と仮定すると、 f=1/((1.43-1) (1/10 - 1/-6) + 4*(1.43-1)^2/(1.43*10*-6)) 焦点距離:9.43mm (106.04D) となるので、明らかに違いますよね? そして、先ほどの20D〜25Dの調節力を水晶体が持つとするとして、 曲率半径だけちょっと変更して、25Dに近付けてみました。 正確じゃないです、厚みも本来変わるだろうし(^^;) f=1/((1.08-1) (1/9 - 1/-5) + 4*(1.08-1)^2/(1.08*9*-5)) 焦点距離:41.05mm(24.36D) 気になるのは、水晶体って5Dの変動幅?ってとこ 乱暴に言ってしまうと、 水晶体、毛様体筋由来だけで、5D以上の視力低下はあり得ない ということでもあります。 じゃあ、完全に眼軸後方伸長の軸性近視なの??? というとそうとも限りません。 眼球変形・変位要素が入ると、 角膜変形に限らず、 極端に視力が落ちる可能性が高くなります。 自分は過去記事で書いてるように、 本当の意味での、眼軸後方伸長(成長)って無いんじゃないかと考えてます。 あくまで、眼球変形の結果としてのラグビーボール型がほとんどなんじゃない? ・・・と。 まぁ、医学素人のたわごとかも知れませんが(^^;) まとめ 目が悪くなるパターンも色々あれば、 目を良くする視力回復方法も色んなパターンがあり得るってことです。 ただし、一般的な視力回復法では、 眼球変形・変位への対応が基本的に無い(全くでは無いですけど)ので、 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその14|軸性近視で軸長が伸びたら実際にはどの程度の視力低下になるのか?を考察してみた|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル で書いたことと、 今回の記事で書いたことの恩恵は受けられないので注意が必要です。