【子供の新常識|視力回復トレーニング法の効果&比較&選択】子供がもう治らないと眼科で言われる理由、子供の視力低下が急激で手遅れになる理由、初診で仮性近視なはずなのにミドリンが効かない理由、片方の目だけ極端に悪くなる理由、子供は遠視から近視/正視/弱視になるって本当?近視は簡単に治らないの?〜眼のピント調節システムの成長変化やメカニズムを知れば対策も立て易くなる 本記事では、主にどうして子供の眼は急激に視力低下/近視進行するんだろう?という視点から書いています。 話を分かり易くするため、 「毛様体筋のコリ」がある論調にはしていますが、自分は本当にコリと呼べるコリがあるのかは疑っています(^^;) これまでに公開済みの、 「近視が進行するメカニズム|子供の視力回復トレーニングを始める前に知っておきたいこと|子供の急激な視力低下と原因、親が知るべき驚きのメカニズムとは?」 シリーズ記事を単純にまとめたページになります。 記事連結の繋ぎ文言は変えてますが、記事の内容自体には変更はありません(^^;) 既に読んだことがある方は最後の項だけ読むことをお勧めします。 子供の近視改善に効果のある、 視力回復法/視力回復トレーニング/眼球/眼筋ストレッチ/エクササイズをどうやって選ぶべきか? 無料や安価で試せる視力回復法/近視改善法に意味や効果はあるのか? 短時間/短期間の簡単回復を謳う視力回復法は本当に効果があるのか? 視力アップ者の体験談や数が多ければ信用して良いと言えるのか? 眼科医や医学博士が考案した視力回復法なら安心して信用出来るのか? そもそも軸性近視/強度近視は治せるのか? 基礎知識を得ると、 情報の真贋/ウソ/ホントの見極めも付き易くなり、時間の無駄な浪費を避けられると思います。 色々な独自の基礎知識については、次の記事などをご覧下さい。 【視力回復トレーニング法の効果&比較&選択の基礎知識】西洋医学vs東洋医学?ベイツ理論vsヘルムホルツ理論?医学療法vs民間療法?〜近視/乱視を簡単に改善する効果の1番はどれ?を知るために(大人も子供も) 目次 図解!近視進行メカニズム|子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その1 子供の視力が急激に低下するメカニズム(仕組み)や、近視化に気付くのが遅れてしまう理由、それを防ぐための予防のポイントなどについて〜図解!近視進行メカニズム|子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その2 眼球図による状態の変化と補足説明、一般的な視力回復法やトレーニングで対処出来ないパターンの説明など+〜おまけ〜治ったはずの子供の近視がいつのまにか再発・・・何故???〜【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その3 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視を自覚⇒仮性近視を治す⇒近視が再発⇒急激な視力低下でいきなり軸性近視レベルに進行?何故?・・・の例をプロセスを追って解説+毛様体筋のトレーニングって子供の近視には実は効果が無い???〜子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その4 子供の急激な視力低下に気付けない理由は潜伏期間のせい〜子供特有の遠視と近視の密接な関係〜親も医者も対応出来ないその理由〜視力低下を防げるのは実は近視自覚前からの「特殊な予防」のみという驚きの真実?! 〜【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その5 子供の近視の原因と予防策 ⇒成長期対応の近視予防策に全然なってないよね?|何もしないよりは何かをした方が良い ⇒アイアイ体操はそういう意味では本当に良い試みだと思うですけどね〜 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その6 幼児期の視力|斜視(がちゃ目)・不同視・眼精疲労・頭痛・顔の歪み⇒色んな弊害を引き起こす誰も着目しない根本原因?「利き目」にフォーカス| 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その7 図解!近視進行メカニズム|子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その1 医学的素人の見解・・・ってのは頭に入れておいてね? 誕生〜成長期前までは「遠視」傾向 「眼球の成長に従い、近視化にシフトしていく傾向がある」 ・・・この言葉自体には、異論があるんですが(^^;)、 とりあえずこのコトは念頭に置いておいて下さい。 遠視の特徴 毛様体筋の最大弛緩状態(水晶体が最薄)の状態で、 合焦(ピントが合う)ポイントは網膜よりも後ろになります。 つまり、 「遠視」の眼では、最大限の遠くを見る場合でも、 若干、毛様体筋を緊張(収縮)させる必要があるワケです。 「正視」や「近視」の方が毛様体筋を完全リラックスさせて見るのと対照的です。 近くを見るのには、更に、毛様体筋の筋力と緊張(収縮)が必要になります。 近くを見るのに、筋肉が楽な順番は?と考えると、 楽度最大:近視 > 正視 > 遠視:楽度最小 となります。 この辺りの眼の仕組みが、環境適応説なんて発想に繋がって来るんだと思います。 近視になるメカニズムとパターンを探る前に 次の図を前提にします。 図の太枠の毛様体筋と書いてるセルの横幅を、 毛様体筋の弛緩幅の直径(≒水晶体の直径)と見做します。 「最終理想形(毛様体筋)〜成長期終了時点」の図は、 図中コメントに書いてるように、 理想とする毛様体筋の状態を示しています。 「遠視傾向の時期(誕生〜成長期前)」の図は、 成長期にある子供の毛様体筋の状態を示します。 これが、成長期の終わりに理想のバランスになっていれば、 視力は低下しない・・・というコトになります。 子供が近視になる5つのパターン(毛様体筋主体の視点) ここでは、毛様体筋を近視の主因とする5つのパターンを見て行きます。 子供の近視化ケース1: 眼球成長が内眼組織に微妙に先行し、若干近視化⇒内眼成長が追いつくと正視化 これは、一瞬、近視の様相を呈するけれども、 いつのまにか、そのまま近視が進行せずに治ってる可能性があるパターンです。 内眼筋(毛様体筋)だけ見れば異常は無く、バランスが崩れるとすれば、眼球成長との関係のみ。 大きなバランス崩れは別のケースとして取り上げますので、無理やり近視になる要因を考えると、 眼球サイズ(眼軸長)の成長が微妙に先行してしまった為に、一時的に近視化 となるでしょうか? 大崩れが無い前提なので、 「内眼成長が追いつくと、いずれ、「正視」化する」という、 勝手に治る稀なケース?として解釈出来そうです。 子供の近視化ケース2: 眼球伸張(変形)が先行し、将来近視化要因内包 これもケース1と類似で、内眼筋(毛様体筋)だけ見れば異常は無く見えるケースです。 ただし、適切に対処しないと、一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースに移行します。 内眼筋は正常なんですが、 目の使い方が悪い、生活習慣が悪い、脂肪が厚い一重まぶたなど・・・の理由により、 眼球サイズ(眼軸長)の伸張が先行(変形)して近視化 という状況が発生した場合、 毛様体筋の最大弛緩幅の成長余地を超えて眼軸伸張(変形)した場合、近視化(軸性化) となり、 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースに移行してしまいます。 適切なトレーニングで眼軸伸張を止められれば、最大弛緩幅の成長余地分だけ視力回復可能 なハズなんですが、 遠視が強い状態だと、潜在的に変形が慢性化・悪化・・・となるまで、 気付ずに手遅れになる可能性があります。 子供の近視化ケース3: 内眼筋(毛様体筋)にコリが発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) いわゆる偽近視(仮性近視)と呼ばれているパターンになります。 視力回復してる例は、このパターンだけなんじゃないの?と良く言われてるケースです(^^;) コリが慢性化したまま成長完了すると、最大弛緩幅が理想値に届かず近視化 (将来近視化要因) 遠視状態が強い傾向だと、「コリ」が出来たイコール近視の症状が出た!とはならない ので、 潜在的にコリが慢性化して状態悪化してから、視力低下の症状に気付く可能性が高そうです。 恐らくは、 適切なトレーニングで予防措置していれば「完全に」近視化回避可能なケース なハズだったのに、手遅れになってる・・・ というケースが少なくなくないんじゃないでしょうか? スタートダッシュが遅れても、 主因は「コリ」なので、まぁまぁの視力回復成績は実現出来てる・・・ ってなのが実態なんじゃないでしょうか? ○○ちゃん!すごい目が良いんだね! と親御さんは、手放しで喜ばずに、 目が良ければ良いほど、視力低下予防のトレーニングをすべきなのかも知れませんね。 最初に書いたように、遠視で近くを見るコトが高負荷なので、 こういうコリが発生するんだと思います。 近くを見るのが辛そうなお子さんには、 近くを見る時は、軽い老眼鏡・・・ というのも実は有効な手立てだったりするんでしょうかね? 子供の近視化ケース4: 眼球変形が発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースです。 ケース2の眼球変形は全体的なものを指し、 本ケースの眼球変形は、内眼筋付近の眼球という意味で分けています。 そして、ケース3同様に、 遠視状態が強い傾向だと、「眼球変形」が発生したイコール近視の症状が出た!とはならない ので、 潜在的に「眼球変形」が慢性化して状態悪化してから、視力低下の症状に気付く可能性が高そうです。 成長途中で眼球変形が発生したまま放置すると、最大弛緩幅が理想値に届かず近視化 原因としては、 目の使い方が悪い、生活習慣が悪い、一重まぶたの脂肪が厚い・・・ などなどの理由が挙げられると思います。 厚い一重まぶたが近視の主因とは言わないけど元凶・・・ そんな主張は自分しかしてないですが(^^;) かなり信憑性高いと思うんですよね。 気になる方は、 軸性近視に移行する原因とプロセス〜子供と成長期と一重まぶた(図解パターン01)〜 などの記事をどうぞ。 子供の近視化ケース5: 内眼組織変位が発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) 一般の視力回復トレーニングでは対処不可なケースです。 過剰な毛様体筋の収縮により、内眼組織が変位、最大弛緩幅自体が減り、近視化する もしかしたら、 内眼組織は変位せずに、ケース4の眼球変形するって可能性も高いかも知れませんが、 やはり、 眼球には大きな変化を与えずに、内眼組織だけが変形するケースがあるんじゃないかと思ってます。 そう思う根拠はここでは書きません(^^;) これも、ケース4同様に、気付くのが遅れるし、一般の視力回復法では治せないし・・・ という面倒なケースです。 まとめ 一応、状況・状態でケース別に分けましたが、 細かな条件や状態によって、あっちのケースからこっちのケース・・・ みたいなコトが起こりえます。 一番症状が軽いケース3(毛様体筋のコリ)ですら、 ちょっと油断すれば、軸性近視まっしぐらです。 視力低下は、眼機能・脳機能のバランスを崩せばあっという間です(^^;) 眼の医療の世界では、 偽近視(仮性近視)は治してもいずれ近視化するので無意味という論調が多い気がします。 「眼球の成長に従い、近視化にシフトしていく傾向がある」 に基いているんだと思いますが、 自分は違うと思ってます。 シフトする傾向を防ぐ手立てを講じないからよね? 予防策はあるよね? まぁ・・・具体的な実践レベルの内容を書けないのは残念ですが(^^;) 子供の視力が急激に低下するメカニズム(仕組み)や、近視化に気付くのが遅れてしまう理由、それを防ぐための予防のポイントなどについて〜図解!近視進行メカニズム|子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その2 前回のケース1〜ケース5の図 子供の近視化ケース3: 内眼筋(毛様体筋)にコリが発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) ケース3が、いわゆる偽近視(仮性近視)のパターンです。 前回書いたコトを裏返せば、 視力低下を自覚した時点 ⇒ すでに毛様体筋のコリは慢性化(重症化) しているケースが少なくないと考えられます。 ネットでの定義がいまいちバラバラなのでアレですが、 ここでは、 コリによる視力低下が一時的な調整マヒによるものではなく、慢性化したもので、眼球変形・変性を伴わないものを「屈折性近視」とする という定義を屈折性近視の状態と捉えるコトにします。 すると、子供の視力低下に気付いた時点で、 偽近視(仮性近視)ではなく、すでに、屈折性近視に移行している というコトになりますね。 コリの量と、どれ位の期間、コリを維持すれば、 ミドリンなどの薬剤が効きにくくなるのかは分かりませんが、 案外一ヶ月とかそんな感じなんじゃないでしょうか?(適当(^^;)) 子供が急激に視力が低下しやすい本当の理由 子供の成長期の成長は早いとした時に、 眼球の成長と眼の状態はどうなってるかを考えます。 先の記事で書いたように、成長期までは、遠視傾向であるワケです。 この遠視の元々の度合いが強ければ強いほど、 近視化する力への耐性があるというコトになります。 裏を返せば、 なまじ耐性があるばかりに、気付いた時には重症化している。 例えば、不幸にも眼球が伸びる方向にバランスを崩した場合を考えると、 無限遠に合焦させるために毛様体筋を収縮させてた幅 ⇒ 眼軸の伸びを無自覚にカバー出来てしまう幅 となります。 遠視が弱めの子供よりは、遠視が強めの子供の方が、気付くのが遅れてしまいますよね? そして、子供の成長は早い。 遠視⇒正視⇒近視 と変移していく場合に、ケース3のコリのケースだと、 遠視⇒正視: 自覚症状が無いままに、十分にコリが慢性化 正視⇒近視: 十分に状態が悪化しているので、近視を自覚した時点ですでに近視悪化への加速力が付いている だから、気付けば、 急激に視力が低下して、急に目が悪くなった! 何かやばい病気??? ・・・ってな方が少なくないんじゃないかと。 そして、一旦バランスを崩すと、色々なコトが起こりえますね。 (ご参考) 誰も書いていない視力低下と軸性近視への進行メカニズムの真実?(一部の原因と仕組みを紹介) 【近視になる本当のメカニズム】脳が眼軸を伸ばす?違うよ?眼の使い方が悪くて眼軸が伸びるんだよ? 軸性近視に移行する原因とプロセス〜子供と成長期と一重まぶた(図解パターン01)〜 軸性近視に移行する原因とプロセス〜屈折性近視と軸性近視(図解パターン02)+雑談〜 結局・・・偽近視(仮性近視)状態で眼科に行けてる子供って少ないんじゃないのかしら? ・・・とも思えて来ますね(^^;) もう、屈折性近視レベルになってるから、 ミドリンとかの薬剤処方でも、効果が十分に出ない・・・ ミドリンが結局効かなかった・・・という話が少なくなく見えるのもこんなコトが理由な気がしませんか? 生活習慣や眼の使い方が悪かったりすると・・・ 眼科を受診した時点で、すでに、 ケース4やケース5のパターンに状態悪化しているかも知れません。 子供の近視化ケース5: 内眼組織変位が発生し最大弛緩幅が阻害(将来近視化要因) ケース5は、近くが見えないので、一生懸命見ようとして、 過剰に毛様体筋を収縮させているケースです。 水晶体をチン小帯という繊維で吊っている構造であるので、 毛様体筋が収縮しすぎて、水晶体を押し潰す・・・ なんてコトは無いですが、 きちんと吊らずに、水晶体をフラフラさせてしまうコトは有るかも知れません。 もうひとつは、眼球を変形させてしまう可能性などですね。 近くを見るのに疲れたら無理させない・・・ そういった予防が大事かも知れませんね。 このパターンは頑張ろうとしても、結局見えないので、 あまりこのパターンで悪化というケースは実際少ないかも知れません。 ただし、変に悪いコツを掴んで無理に見ようとすると、 軸性近視に移行する原因とプロセス〜屈折性近視と軸性近視(図解パターン02)+雑談〜 のような恐ろしいパターンにはまって行くかも知れないので、 やはり、毛様体筋が疲れて見えないんだなぁ・・・と思ったら、 目を休める、ストレッチする、目を温める(パーミング)などの基本的なケアが大事な気がします。 これらを総合的に予防する方法ってあるの? 前の記事でも書きましたが、 医学的素人の見解ですけど(^^;)あると思ってます。 ちょっと秘密情報に触れてしまうので書けませんが、 自分の視力回復法はこれらの予防にも適用可能だろうとは考えてます。 軽いケースへの予防に限定となりますが、、 世の中一般の「視力回復トレーニング」の中には、 「予防的トレーニング」として使えるものがたくさんあります。 気付きと予防・・・その観点でお子さんを見てあげては如何でしょうか? 病院が頼りにならない以上、気付けるのは親、子供に教え込めるのも親だけです。 自己防衛せずに親子で後悔する前に予防策を講じることをお勧めします。 ご参考⇒ 子供の視力低下に早期段階で気付く方法〜毎年の視力検査で気付くよね?それでは遅いし、兆候を見逃す可能性がある〜自分を振り返って考えてみた〜 眼球図による状態の変化と補足説明、一般的な視力回復法やトレーニングで対処出来ないパターンの説明など+〜おまけ〜治ったはずの子供の近視がいつのまにか再発・・・何故???〜【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その3 誕生〜成長期前までは「遠視」傾向 毛様体筋の最大弛緩状態(水晶体が最薄)の状態で、 合焦(ピントが合う)ポイントは網膜よりも後ろになります。 毛様体筋の稼動幅(水晶体の可変幅)(薄緑の矢印)内に 網膜が収まっているので、無限遠に合焦する(ピントを合わせる)ことが出来ます。 意味の無い部分に稼動幅が入っているのが遠視の特徴です(^^;) 遠視⇒正視 「遠視」の眼では、最大限の遠くを見る場合でも、 網膜に合焦させるために、 若干、毛様体筋を緊張(収縮)させる必要があるワケです。 「正視」や「近視」の方が毛様体筋を完全リラックスさせて見るのと対照的です。 以降のパターンについての補足 ここからのパターンは、「成長中」の状態を想定しています。 最後のパターンだけ、「成長完了」の状態を意味しています。 内眼周りの成長よりも、眼球全体の成長・変形が先行しているパターン 最大弛緩幅でも網膜に届かなくなるので、近視になります。 この図は、自覚症状が出た段階を示しています。 同じ状態図でも2つのケースを内包しています。 内眼周辺の成長が正しく追いつく程度のバランス崩れ(成長)の場合は、前回のケース1 内眼周辺の成長が正しく追いつけないバランス崩れ(変形)の場合は、前回のケース2 となります。 毛様体筋の最大弛緩幅で無限遠が合焦しない状態のまま成長し切ると軸性近視になります。 その状態まで進行し、成長完了してしまった場合、 一般的な視力回復法やトレーニングでは回復出来ません。 内眼周りの成長と、眼球全体の成長・変形がバランスしているパターン 最大弛緩幅で網膜に届く、「正視」の状態です。 眼球成長に伴い稼動幅・範囲が変化します(薄オレンジの矢印) 図中では、幼少期よりも成長期の方が、稼動幅が増える表現にしてますが、 この辺りはしっかり調べてないので適当です(^^;) もしかしたら、稼動幅自体は狭くなってるのが正しいかもしれませんが、 ここではあまり本質的な部分じゃないので無視します(^^;) 図には、2つのパターンを内包していることに注意が必要です。 眼球全体の成長がバランスしたパターン 眼球全体の変形が一時的にバランスしたパターン 自覚症状が出ていない段階を示している・・・とも言えます。 眼球全体の変形が一時的にバランスしていたパターンの場合、 さらに成長が進んで行くと、急激な視力低下の現象が発生する可能性があります。 前回書いたように、「急激に視力が低下したように見えてる」だけの可能性が高いです。 ただし、病気のケースもありますので、心配な場合には眼科受診しましょう。 こうなると、 一般的な視力回復法やトレーニングでは回復出来ません。 スポンサードリンク 内眼筋周りに障害が発生し、眼球全体の成長が崩れているパターン 毛様体筋のコリなどの要因により、稼動域が阻害され、 毛様体筋の最大弛緩幅が実質狭くなってしまっている状態となります。 無限遠で合焦することが出来ず、近視になります。 前回のケース3、ケース5の状態が改善されないまま、成長していて、 なおかつ、自覚症状が出て来た段階の状態となります。 さらに眼球成長・変形が進むと、 内眼筋周りの障害を取り除けても、最大弛緩幅が不足して網膜に届かない のが確定な状態になります。 早い段階で予防措置を取れた場合には、 「正視」レベルまで視力回復出来る可能性は高くなります。 特に対処が行われず、状態が悪いまま進行し切った場合、 一般的な視力回復法やトレーニングでは回復出来ません。 内眼筋周りに障害が無いものの、眼球全体の成長・変形のバランスが崩れたまま成長仕切ったパターン いわゆる軸性近視の状態ですが、成長が完了しているので、 内眼筋による屈折力でのカバーも期待出来ない一番キツイ軸性近視になります。 ただし、図示はしていませんが、 実はケース3を併発していて、内眼筋周りに改善余地がある場合には、 一般的な視力回復法やトレーニングでほんの少しだけ視力回復出来るかも知れません。 しかしながら、軸性近視を確定させてしまうと、基本的に、 一般的な視力回復法やトレーニングでは回復出来ません。 自分の場合 そう言えば、自分がどれに当てはまるのか書いてませんでしたね。 自分は多分ケース2だったと思います(^^;) おまけ〜治ったはずの近視が再発・・・何故??? 早い対処(眼科でのミドリン処方など)で子供の仮性近視が治った!!! 早い対処(視力回復法・トレーニング)で子供の仮性近視が治った!!! ・・・と、喜んだのもつかの間・・・ 気付けば、子供の近視が再発して更に進行してた・・・ そんな経験を持つ親御さんも少なくないんじゃないでしょうか? そう! 子供の場合、一見近視が治ったと勘違いする、みかけの視力アップ(視力回復)が起こりえるのよ! それで油断すると、余計に大ショックな事態になるよね?(XX) このシリーズ記事を注意深く読んで頂いた方の中には、 「病院での治療や特定種類の視力回復トレーニングで、この子供の視力がアップ(回復)した!」と、 勘違いする現象が起こる理由とメカニズム(仕組み)に気付いた方もいらっしゃると思います。 恐らく、本当の主な要因・原因は、 生まれ持ったお子さんの特性(遠視の強さ)と生活習慣とのバランスの悪さにあります。 今は詳しく書きませんが、 原因除去と適切な予防トレーニングがとても大切ってコトだけ書いて置きます(^^;) ねぇねぇ、ところで疑問があるんだけど? 自身の経験ベースに基く推論記事・・・って書いてながら、なんで子供の視力の記事なの? 直接聞いたらなんかまずそうだし・・・ くうちゃん、何か知ってる? 知ってるよ! 最初は大人編を書いてたんだけど、何か悲しい感情が沸いて来たんだって! 視力低下で辛い思いをしている大人が量産されてる今の状態自体がそもそも元凶だよね?って、予防って観点も強く考え始めたら、その大元の子供の視力回復の実態にも興味を持って、ちょっと調べたら、なんかそこの世界も思った以上にカオスだったんだって(^^;) これまでの理論と経験のベースで基本的に推論出来たから、書いてみたんだって言ってたよ? ふ〜ん 【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視を自覚⇒仮性近視を治す⇒近視が再発⇒急激な視力低下でいきなり軸性近視レベルに進行?何故?・・・の例をプロセスを追って解説+毛様体筋のトレーニングって子供の近視には実は効果が無い???〜子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その4 1.遠視傾向(まだ近視要因は形成されてない状態) 2.近視自覚(毛様体筋にコリが発生⇒近視要因) 図は使い回しです(^^;) 「1.遠視傾向(まだ近視要因は形成されてない状態)」の図の状態に、下図のようなコリ(○Xマーク部)が発生した状態・・・と読み替えて下さい。 目の酷使による毛様体筋の疲れなどにより、 毛様体筋の最大弛緩が阻害(疲れによる一時的な調節麻痺)され、 無限遠に対して網膜に合焦出来なくなる ⇒ 近視自覚 ただし、 普段から「視力」「見え方」を意識する教育をしてない場合、 軽度だと、お子さんが近視を自覚出来ない可能性があります。 視力低下兆候の見逃し⇒重症化要因 3.近視自覚(毛様体筋にコリが軽度で完全回復⇒回復パターン1) 目を休める 目のストレッチ 眼科でのミドリン処方 などで改善し、視力が回復。 「1.遠視傾向(まだ近視要因は形成されてない状態)」の状態にほぼ戻った状態。 本人の自覚も、親の目にも、周りの人間の目にも、 子供の仮性近視が治った!!! となります。 でもまだ成長期・・・油断は出来ません そして、もうひとつのパターン。 4.近視自覚(毛様体筋にコリが残存しつつも視力が回復した状態⇒回復パターン2) 実は、コリ要因は、完全に取り切れてない状態。 図は使い回しです(^^;) 「1.遠視傾向(まだ近視要因は形成されてない状態)」の図の状態に、下図のようなコリ(○Xマーク部)が発生して、かつ、阻害された分を考慮しても、無限遠にしっかりと合焦点出来ている状態・・・(網膜からはみ出ている矢印部分に(○Xマーク部)が付いている状態)と読み替えて下さい。 この場合、 毛様体筋の最大弛緩が阻害(コリによる)されてはいるが、 元々が「遠視」が十分に強かった場合、 毛様体筋にコリを残しつつも、「正視」を保てている ⇒ 近視が治ったと自覚 裏返せば、 毛様体筋にコリが残され、「近視要因を内包」しているのに ⇒ 無自覚 とも言えます。 いずれにしろ、本人の自覚も、親御さんの目にも、周りの人間の目にも、 子供の仮性近視が治った!!! となります。 そしてまだ成長期・・・油断は出来ません 近視再発?(眼球成長・変形)〜ここから怖いよ?! その後、 バランス良く、眼機能と眼球が成長出来れば良いですが、 不幸にも、 眼球成長や眼球変形による眼軸伸張に、内眼機能の成長が追いつかない場合、 簡単には治せない近視が進行していく・・・ となります。 以下2つの図は、先の「一度近視から回復した2パターン」から眼球が成長した図です。 どちらも、 毛様体筋の最大弛緩幅でも、網膜に届かない状態 ⇒ 近視 です。 「3.近視自覚(毛様体筋にコリが軽度で完全回復⇒回復パターン1)」の場合⇒成長 「4.近視自覚(毛様体筋にコリが残存しつつも視力が回復した状態⇒回復パターン2)」の場合⇒成長 2つの図を眺めて、 網膜に届くようになるには?と考えると・・・ 3の方は、近視を自覚した時点で、回復余地が無く手遅れ状態(@@) 4の方は、近視を自覚した時点で、何故か回復余地が有る状態(^^;) 目の使い方が悪いなどで、コリを発生させてた方がまだ回復余地が残されているという不思議(@@) ・・・とは、なりませんね(^^;) そうです、 そもそも「簡単に取れないコリだからこそ今まで残った」ワケです。 あれれ〜、じゃあ、2回目に目が悪くなった時点で視力は回復出来ないのが確定してるってことぉ〜? 眼軸を縮めるしか方法ないわよね??? いえいえ、まだ眼球は成長中〜 「眼軸の伸びが先行」している状態をカバー出来るほどの 毛様体筋・水晶体などの内眼組織周りの成長余地が残っていれば、 視力が完全回復出来る可能性があります。 となります。 つまり、下図のように、成長期中に、正常バランスになってくれれば、視力は回復します。 ただ(^^;) 成長期、近視は何度でも、やって来る 成長→バランス崩すというタイミングは一度ではありません。 成長中は、いつでも急激な近視に見舞われる可能性があります。 ご両親はお子さんに対して、油断の無い、適切な対応が必要ですね。 親が何も対策しない⇒大抵のお子さんは最悪の結果に・・・ ただ、色んなバランスを崩した状態で、 何も対策せずに成長してしまうと、 バランスの崩れはどんどん加速(たぶん)するので、 下図のように、軸性近視化してしまう可能性が非常に高い!となります。 ご両親が、何も対策を講じない場合・・・ 子供の場合、 2回目の近視を自覚(発症)した時には、事実上、軸性近視化していた・・・(@@) という怖い状態になりますね。 そして、 目が良くて、目の悪さなんて一度も感じたコトが無いのに、 急に視力が落ちたと自覚(発症)したら、いきなり軸性近視化していた・・・(@@) という可哀想な可能性も。 このような状態になってしまうと、もはや、 一般的な視力回復法やトレーニング・訓練では近視は治せない・・・ というコトになりますね。 こうやって見ると、気付いたら行動・・・ですでに手遅れ気味なんだよね? 親が気付いてあげるべきだろうけど、親のせいだけってわけじゃないよね? 世の中の問題な気がする・・・でも、そんな世の中だからこそ、親が知って子供の視力を守ってあげるべき・・・とも言えるんだよね〜、悩ましいね〜 こうやって見ると、ヘルムホルツ系(内眼筋主体)の毛様体筋のトレーニングって、成長期の子供の近視回復には、ほとんど意味が無いように見えるんだけど??? まぁ、悪いケースを取り上げてるからね〜。 (もっと悪いケースもあるけど・・・) 元々遠視がすごく強くて、コリでちょっと目が悪くなっただけという子供には十分効果があるし、 この毛様体筋を刺激をしているコトで、 内眼機能の成長を促して、眼軸先行伸張をカバー出来る可能性を高める 網膜映像ボケで脳がさぼって眼環境のバランス崩れを加速させるのを防ぐ なんて効果があるかも知れない(適当(^^;)) 全く効果・効能が無いってことじゃないよね? でも、その程度でしょ? ほんと、どうすればいいのかしら??? 子供の急激な視力低下に気付けない理由は潜伏期間のせい〜子供特有の遠視と近視の密接な関係〜親も医者も対応出来ないその理由〜視力低下を防げるのは実は近視自覚前からの「特殊な予防」のみという驚きの真実?! 〜【図解】【近視のメカニズム】 子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その5 軽くまとめ これまでに、図解で子供の急激に視力低下する仕組とプロセスを考えてきました。 結局、視力低下の防止を実現するには、 「生まれ持った子供の遠視の強さ」と「生活習慣」のバランスが一番の肝 だと考えられます。 大人と違い、子供の場合には、 成長期の眼球の成長に合わせて、遠視傾向⇒正視となる過程で、非常にバランスを崩し易い ⇒近視になり易い ・・・というコトですよね。 やっかいなのが、 バランスの崩れ⇒視力低下の兆候に気付いた時には、治療視点では手遅れ ・・・な可能性があること。 もちろん、 眼科の世界では、この時点で治療が手遅れとは認めてないようですけど(^^;) 子供人口の何割がこのパターンなのかは分かりませんが、感覚的には多そうですよね? え? 視力低下に気付いたら、即、眼科へ行くで良いんじゃないの? 間違い? そう思われた親御さんは、この項から読み始めた方ですよね? まずは「その4」の記事を読むことをお勧めします(^^;) 子供の近視防止に、視力低下の兆候を掴んで対応するパターン 毎日、子供の目の状態をチェックして、視力低下の兆候を掴んだら、即対応! も何も対策しないよりはましですし、 今の世の中で出来る最善はこれだと思います。 ご参考⇒ 子供の視力低下に早期段階で気付く方法〜毎年の視力検査で気付くよね?それでは遅いし、兆候を見逃す可能性がある〜自分を振り返って考えてみた〜 ただ、これまで推論したように、 その時点で実は潜在的に手遅れな可能性があるわけです。 そして、 兆候を迅速に掴むキーとなるのが子供本人により視力変化の把握 ・・・なんですが、 一生懸命、視力の状態把握のやり方について子供に教育しても、 相手が子供ですし、体調による変動もありますから、 現実的に超厳密に把握するのは難しい側面もあります。 すると、 より効果的な子供の近視防止には、「さらに事前の段階での予防が一番」 つまり・・・ お子さんの視力低下が(潜在的に)始まる時期以前から、 予防運動や予防体操なりのトレーニングをして、 コリなどの視力悪化要因が「潜伏期間中」に強くならないようにするのがベスト というコトになります。 ただ、今のところ、 「子供の視力低下を予防する適切なトレーニング法」ってのは世の中に無いわよね? それが現状です。 え〜、それが結論??? 何それ、がっかりよ! ひなちゃん、焦りすぎ! 続きがあるよ! 「子供の視力低下を予防する適切なトレーニング法」って作れるの? 恐らく開発可能と思います。 ただ、 「生まれ持っての遠視の強さ」や眼球成長の状態を把握しつつ、 「個人の特性」「生活習慣」による変動要因も加味する必要があります。 かなり個人に依存しそうです。 何かこう書くと、簡単に予防法って出来そうに見えませんね(^^;) 多分、ベイツ説、ヘルムホルツ説にこだわっている限りは余計に難しいと思います。 あれ? ちょっと待って? 「生まれ持った子供の遠視の強さ」 って 「遺伝子」の影響受けてるんじゃないの? 受けてると思いますよ、たぶん。 近視に遺伝子なんてほとんど関係ない!って主張じゃなかったっけ??? 「遠視の強さ」やついでに「近視化因子の強さ」ってのは確かにあると思うけど、 それは「予防」トレーニング・プログラムで、潰せる程度の要因でしょう?という考えです。 過去に書いたこの記事↓ 軸性近視は治せない!だって、近視要因の遺伝子のせいだもん!発見されたんだもん! ⇒ ほんと?! この記事での遺伝子要因の弱さは、言い換えれば、 通常の生活習慣の違い程度で差異が埋もれる程度の状況だったとも言えます。 それを上回る変化を与えられる予防トレーニングとすれば良いわけです。 表現は微妙ですが、 「ちょうど良い負荷の視力低下予防(近視防止)のトレーニング」ってのは、 「遠視」が急激に過剰に弱バランスにならないようにしてあげれば良いわけですから、 やっぱり開発出来そう・・・ という気がしませんか? 恐らく、 ベイツ系、ヘルムホルツ系の知識が無い方には何となく納得頂けて、 知識がある方には、出来るわけねぇ!と納得頂けてない状況と思います(^^;) 心配すべき点は、 成長期の子供に、過剰に「予防トレーニング」を実施すると、 「弱視」を発症してしまう可能性が推測されるということでしょうか。 ただ、これもトレーニングの作り方とやり方で十分回避出来ると考えます。 第三者で実証出来てないので強くアピールしませんが、 自分の視力回復の独自のトレーニング・メソッド・・・ 多分、成長期の子供にも有効に使えると思ってます(^^;) 最初の最初から子供向けが念頭にあったわけじゃありませんが、 模索途中から色々なケースを考えてみてそう思い至りました。 まぁ、今はまだ詳しく書けませんが・・・ 子供の近視の原因と予防策 ⇒成長期対応の近視予防策に全然なってないよね?|何もしないよりは何かをした方が良い ⇒アイアイ体操はそういう意味では本当に良い試みだと思うですけどね〜 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その6 一般的には眼球変形・眼球内変位を併発しない前提で捉えられている近視ですが、 仮性近視(偽近視)や屈折性近視の段階で少なくない方々が併発していると考えています。 5つのパターン分析では、眼球変形・眼球内変位を絡めて考えて来ました。 以下の表は、 その考え方を近視の種類と、ベイツ、ヘルムホルツの2大説で治せるかどうか? に適用した表となります。 近視の種類(タイプ)と原因、そしてベイツ系、ヘルムホルツ系メソッドで治せるかの判定表 【近視タイプの新分類】 コリ性近視、変形性近視、混合性近視ってのはどう?(^^;) 近視の原因(主因)とヘルムホルツ・ベイツ2大説で治せるかどうかの判定表を作って見た+いっそこう分類したら良いんじゃない?の勝手分類(^^;) スポンサードリンク 上の表の補足 これまでの5つのケース(パターン)を思い浮かべて頂くと、 なるほど・・・と納得し易いと思います。 この表では細かくなり過ぎるので表現していませんが、 眼球変形を伴っていないけれども、「毛様体筋のコリ」がなかなか取れないケース、 眼球変形を伴っていないけれども、外眼筋がバランスを崩しているケース(斜視や不同視要因) 眼球変形と言えない眼球成長過多で実質軸性近視になってしまっているケース、 なども考えられるわけです。 同様に、細かくなり過ぎるので2大説として、ベイツ、ヘルムホルツだけを取り上げました。 ヘルムホルツ系の内眼筋主体のトレーニング・・・遠近視訓練、遠方凝視訓練、遠くを見るなど ベイツ系の外眼筋主体のトレーニング・・・外眼筋リラックス主体のバランス調整 実際には、 外眼筋強化系・・・外眼筋を鍛える(リラックスではなく) 血流強化主体系・・・温める、マッサージ、ツボ療法など などもあります。 外眼筋強化系は、特にその効能・効果を考えると、ベイツ系とは厳密に分離すべきと考えます。 実際に効果的な視力回復法とするには、 脳機能の挙動など他の要因も含めて総合的に手法を考える必要があります。 ベイツ理論にも脳機能と眼機能の連動を高めるイメージ主体のトレーニング方法もありますが、 それでは足りないので、ここで言う手法は、ベイツ理論にも含まれていない手法を指すことになります。 子供の成長期を仮定・・・しているけれども40代手前までは眼球は成長する ここでは、単純化のために眼筋が主因である仮定で話を進めます。 近視 - Wikipediaより抜粋。 近視は、通常8歳から12歳までの間に発現し、殆どの場合青年期を通じて徐々に進行し、成人になると頭打ちになる。ただし、20代前半からおよそ37歳までにかけては眼球が成長するので、誰でも例外なく近視の方向に屈折状態が変化する。 ということのようです。 20歳を過ぎての近視だから、屈折性近視でしか有り得ないわよね? という考え方は出来ない・・・ということでもあります。 つまり、20歳を過ぎて成長期が終わっているから、軸性近視はこれ以上進行しないよね? という安心感を持ってはいけない(@@) ・・・と、 これは、現状の世の中の大半の認識である眼球成長に伴ってだけ眼軸長が伸びると仮定した場合。 眼球変形による眼軸長の伸びが有り得ると考えると、成長期も年齢も関係なく、 いつでも発症しうるワケですよね? ちょっと子供の話から逸れ過ぎました(^^;) 子供の近視発症パターンと近視治療とトレーニング 子供の場合は、大人よりも厄介です。 ここでは、人によって37歳まで眼球成長が有り得るという事実はとりあえず無視します(^^;) 先の子供のケース3が仮性近視の想定ですが、 これまで考察したように、 近視を自覚したタイミングで、お子さんの近視発現条件によっては、 一見、ミドリン処方や視力回復トレーニングで視力が回復した 全く視力回復トレーニングの効果が無かった 何もしなかったけど治った の両極端が有り得ます。 酷いパターンだと、親が気付いた時にはかなり手遅れ状態になっているんですよね。 ん? 良く分からないよ? という方は、この項にダイレクトにいらした方と思います。 頭から読むことをお勧めします。 そして、 ☆視力回復トレーニングのメカニズム〜始める前に知っておくべき真実?〜なかなか視力が回復しないあなたへ〜 のテーマ記事中の 【屈折性近視】 毛様体筋をリラックス!のトレーニングでなかなか視力が回復しない本当の理由〜 に書いたように、 そもそも内眼筋(毛様体筋)の視力回復トレーニングに過度な期待が持てない事実があるわけです。 今は成長期! 十分効果があるトレーニングは存在しない?? さらに、 成長・変形起因のバランス崩れによる近視化の可能性(他4ケース参照)が出てくるんですが、 遠視⇒近視(成長期)のメカニズムを考える限り、 ベイツ系の外眼筋のリラックスではあまり効果がありそうには見えません(^^;) もちろん、 ベイツ理論主張の斜筋の絞めが要因であった分は若干回復出来る可能性がありますが、 内眼組織の成長よりも、眼球成長が先行してしまう事象の場合には効果がありません。 外眼筋バランス崩れ(筋力低下など)などによる眼球変形にも 外眼筋トレーニングの代表格であるベイツ・メソッドは効果が薄いと推測されます。 眼筋が弱っているのが要因だとした場合、いくらリラックスさせても回復しませんよね? 血流強化系も同じです。 相当に眼筋が弱っているのが要因だとしたら血流強化だけでは治りそうもありません(^^;) そこで、登場するのが外眼筋の強化トレーニング系メソッドです。 とは書いてみたものの、 基本的に、上下左右斜め、ぐるっと的な眼球運動に終始してます。 眼球の成長過多を抑える効果や、 小さくない眼球変形を修正する効果がありそうなトレーニングやメソッドは 正直見掛けたコトがありません(^^;) (自分が知らないだけなら失礼m(_ _)m) 子供の成長期の場合は特殊な視力回復トレーニングが必要 ⇒無いよね? 結局は、成長期にある限り、 子供用の特別な視力回復プログラムが必要ということになります。 この辺りを十分に考察してケアしている視力回復プログラムというものは、 今現在、存在しないんじゃないかと思います。 子供の視力回復を謳ってるサイトを幾つか眺めてみましたが、 ん? という説明のものばかりでした。 大体が、内眼筋への対策が主でちょっと目の運動ってな感じですかね? これまでに考察した5つのケース(パターン)を考えると、 「子供の成長期の眼に対応した視力回復プログラム・トレーニング」にはなってませんよね? 一般的な子供の近視の原因と予防策 ⇒成長期対応の近視予防策になってないよね? 一般的には、やはり、近くを見過ぎ・・・という説明がほとんどです。 TVやゲームやガリ勉などで近くを見過ぎる。 目を休めることや、目の運動がおろそかになる。 だから、 内眼筋はピント・フリーズ状態、 外眼筋はバランスを崩して、 結果、近視になる。 これが要因のひとつであることには同意です。 ただし、予防策については疑問があります。 適度なタイミングで目を休めるとか、 適度なタイミングで遠くを見る、 目の運動・体操の癖をつけさせる、 ・・・などの子供への教育が必要・・・ これはこれで予防策のひとつですが、 結局、ケース1のパターンだった子供しか救えないということになってしまいそうです。 成長期の遠視⇒近視メカニズムの根本要因はさっぱり解決されてないのが問題よね? でも、どうしようもないんでしょ? 何もしないよりは何かしら効果が見込める とは言うものの、どこにどう意外な好影響があるか分かりません。 何もしないよりは何かをした方は良いでしょう(^^;) そういう意味では、駆け込みドクターで紹介されたアイアイ体操は良い試みだと思います。 そう・・・本当に良い試みだと思うんですよ・・・ 「目をぎゅっと閉じる(つぶる)」ってのを取り除きさえすれば・・・(^^;) 幼児期の視力|斜視(がちゃ目)・不同視・眼精疲労・頭痛・顔の歪み⇒色んな弊害を引き起こす誰も着目しない根本原因?「利き目」にフォーカス| 【図解】【近視のメカニズム】子供が近視になる本当の原因と理由を5つのパターンで分析(毛様体筋主体の視点から)その7 一般的には眼球変形・眼球内変位を併発しない前提で捉えられている近視ですが、 仮性近視(偽近視)や屈折性近視の段階で少なくない方々が併発していると考えています。 これまでの、 5つのパターン分析では、眼球変形・眼球内変位を絡めて考えて来ました。 今回は、 眼球変形・眼球内変位を起こす要因に着目 色々あるんですが、 皆馴染みがあるのに、そこに重要な近視化要因が潜んでいることに気付かない様子(@@) それは何処かと聞かれたら? 利き目!!! 今回は、利き目にフォーカスです。 でも実は別記事で、 利き目スイッチング|新発想の予防法が片目だけ視力低下の予防や眼精疲労や頭痛防止に有効な理由とそのメカニズム|視力回復トレーニングの効果も激減の訳とは?|でも、残念ながら世の中には利き目や利き目の矯正まで考慮した視力回復法や予防法は無いけどね(^^;) 軸性近視に移行する原因とプロセス|利き目の強さによるアンバランスさが潜在的な近視要因(図解パターン03)|誰も利き目を変えて改善しようとしない不思議 ってな内容で書ける範囲のことは書いちゃってますけどね(^^;) 軸性近視の回復法にも興味がある方ばかりじゃなくて、 「子供関連シリーズ」だけ読んでる方がいらっしゃたりすると、 こちらにもこの内容を組み込まないと半端になっちゃいますからね〜。 ただまぁ、同じような内容を書いてもつまらないので(自分が(^^;)) 詳しくは上の2つの記事を見てください。 ここでは、如何に どうして子供の成長期下の視力低下の予防は簡単でなく難しいのか? 本当に、どうして子供の成長期下の視力低下の予防は簡単でなく難しいのか? その辺りを考えてみたいと思います。 どの切り口で攻めるかで変わってくるんですが・・・大胆に行きましょうか。 あくまで自分で模索・研究したコトや過去の自分の経験を主に、 ネットでざっと感じた大勢の流れを合わせて考えてみます。 ・・・と、その前に・・・ 子供の成長期突入前(幼児期)の注意 これまで触れてない時期の部分ですね。 この時期は、これまでの成長期以降の状況とちょっと異なります。 視覚機能の発育縛り 小児の強度遠視は早めに発見して適切な処置をとらないと、視覚の発育は約6歳までにほぼ終わってしまうので、小学校入学前でも、念のため眼科医による検診を早めに受けたほうがよい。 (Wikipedia-遠視より抜粋) 小児の豊富な調節力をもってしても補正できないほどの強度遠視の場合 眼鏡等でこの遠視を補正せず放置すると弱視の原因となる場合がある。弱視になると眼鏡やコンタクトを使用しても視力が上がりにくくなる。これは、はっきりした像を見ないまま成長するので、脳の見る能力が正常に発育しないためである。(Wikipedia-遠視より抜粋) この視覚機能の発育・・・というものが、 成長期以降に本当にリカバリ出来ないものなのか良くわかりませんね? もう少し追ってみます。 弱視とは? 弱視の定義 現在日本において、弱視とは視覚の発達期に視性刺激遮断あるいは異常な両眼相互作用によってもたらされる片眼あるいは両眼の視力低下で、眼の検査で器質的病変はみつからず、適切な症例は予防、治療が可能なもの(植村、1993)という定義が広く受け入れられている。(Wikipedia-弱視より抜粋) 器質的病変はみつからず・・・⇒結局原因は良くわからないけど、物理的に悪いところは無いんだし、まぁ、全部じゃないけど、治せる場合は治せるわよ! ということでしょうか? 以下は、国外での最新の定義・・・ということになるんでしょうか? 微妙に違いますね。 Burian,von Noorden(1974)は、「弱視は検査によって明らかな原因が発見できず、適切な症例は治療により視力が回復しうる片眼性の視力低下」と定義しているが、後にvon Noordenはこれを修正し、両眼性の視力低下もこれに準ずるとし、その機序についても述べている(1974)(Wikipedia-弱視より抜粋) 視覚の感受性期間(critical period) おおむね生後7〜9歳までとされており、生後2ヶ月から2歳頃までが感受性が最も強い。その感受性期間における、視性刺激遮断(黄斑部分のデフォーカス、形態覚遮断弱視、不同視弱視、屈折異常弱視)や異常な両眼相互作用(斜視弱視、微小角斜視弱視)が弱視の成因となりうる。(Wikipedia-弱視より抜粋) 弱視〜治療 0〜7歳くらいまでに(3歳児健診などで)発見できれば弱視は改善しやすいが、 大人の弱視は目の機能が未発達のまま完成しているため難しい。 個人差があるが、5〜6歳までであれば眼鏡や視能訓練などにより殆どの回復は可能である。 左右の視力に格差がある弱視にはアイパッチ治療などがある。 (Wikipedia-弱視より抜粋) 弱視〜幼児期 「不同視弱視」などの例では、片眼が見えていないのは生まれつきであるために、 本人も親もそのことに違和感を覚えず気付かないまま成長してしまうことが多い。 そのため、弱視であることを小学校の入学健診ではじめて知る場合も少なくない。 治療の有効年齢は5〜6歳までなので小学生からでは 治療を受けても一生弱視になる可能性が非常に高くなる。 (Wikipedia-弱視より抜粋) アイパッチ治療法が気になる(^^;) アイパッチ治療は、良い方の目にフタをして悪い方の目を使わせることで改善を目指す方法だそう。 アイパッチ治療との関係が良くわからないわね? Wikipedia内で矛盾しているようにも見えなくないわね? 形態覚遮断弱視/視性刺激遮断弱視⇒近年弱視のメカニズムが解明されるにつれ、小児に対する片眼眼帯装用は避けられるようになったため、今日においては眼帯による遮蔽弱視の発生は減少していると思われる なんでしょうね? 弱視には次のような分類があるようなんですけど、 2〜5を治す方が重要だから、1を発症してもしょうがないというスタンスで、 アイパッチ治療は続けているという意味なんですかね? 1.形態覚遮断弱視/視性刺激遮断弱視(form vision deprivation amblyopia) 2.斜視弱視(strabismic amblyopia) 3.微小角斜視弱視(microtropic amblyopia) 4.不同視弱視(anisometropic amblyopia) 5.屈折異常弱視(ammetropic amblyopia) (Wikipedia-弱視より抜粋) これって大丈夫な治療方法なの?という疑問はとりあえず置いておきます(^^;) しかし、幼児期の脳や視覚機能の発達時期となると、さすがに奥深そうです。 利き目のアンバランスは幼児期にもあるんじゃない? 医学的素人ながら気になる点はあります。 やっぱりここでも「利き目」的な概念は組み込まれていないよね? 大人になってからの利き目の矯正・・・ 前の記事に書いたように「眼帯したまま生活する」という方法がありました。 これには長い時間がかかる・・・ アイパッチは利き目を変えるワケじゃありませんが、 時間を要する点では似てますね。 他にも、何か色々と似てますよね? 何か目が悪い原因は良くわかってないけど、弱視の治療が効く場合は効く 何か目が悪い原因は良くわかってないけど、視力回復法が効く場合は効く そう考えると、 何らかの不明な要因で視力の左右差が生まれる ⇒アイパッチで治療 何らかの要因で「利き目」が強く発生、そのために視力の左右差が生まれる ⇒利き目スイッチング法で治療 幼児に正しくさせるのはハードルは高そうですが、何となくアリな治療法な気もしますが・・・ この場合、 幼児の眼機能の成長に利き目を変える少なくない負荷をかけても問題無いものなのか? 視覚機能以外の脳の発達にどう影響するのかが未知数 ・・・という課題は発生しますけどね。 自分にはこの辺りを追求するチャンスは恐らく無いけど、 医療関係者のどなたか・・・こんなテーマで研究してみては? うまく行ったらノーベル賞貰えるかも??? ってそこまでじゃないか・・・ でも、もし、その時は何か見返りよろしく?!(@@) ってこれも自らの食い扶持減らす方向になっちゃうからやらないか・・・ 長くなったので分割〜続く〜 (追記) この続きは要望も無かったのと、ちょっと続きの公開を悩んで一時停止していました。 実質的には、 目・眼のピント調節/近視/遠視/乱視/老眼/斜視/不同視のメカニズム|☆視力回復のために知りたい目・眼の構造と視力低下/近視進行メカニズム(仕組み)について視力回復理論/視力回復トレーニング方法/メソッドを構築する基礎知識の独自視点で図解 シリーズの2記事として公開していますので、そちらをどうぞ。 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその10|子供(幼児)と定常入力Aの関係、そしてスキャモン発育・発達曲線と定常入力Aの関係(図)、子供のストレスとの関係・・・など|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル 視力回復のために知りたい眼のメカニズム|独自まとめその11|新説?暴論?真実解明?定常入力A理論の仮説が正しいとするなら、乳幼児・子供が遠視なワケや、急激に視力が低下するメカニズムが見えてくる???|真・視力回復法〜視力回復コア・ポータル