味覚障害
義父の治療が進むにつれ、味覚障害が出て来ました。
現在は、味は分かるけど、何を食べても苦い・・・という状況。
思わぬ好材料
まだ、飲み込むのにも痛いという状況ではありませんが、
近所のSAVOI(おいしいケーキ屋さん)で目に付いて、
これは食べやすかろうと、試し買いしたスープ。
苦味で苦しんでた義父が
これは全然苦味を感じなくておいしかった
とのこと。
味や材料に秘密があるのか?
と再度お見舞いとして、そして、自分達の味見用にも購入。
症状が更に進んでも、やはりこれはおいしく食べられるようでした。
なぜかしら?
食べたらおいしかったけど、自分達でも作れるレベルの味でした。
(さすがにケーキ類じゃないからね〜)
なにが効いてるんだろう?
味覚障害の種類
味覚低下 何を食べても味が薄いと感じる。 味覚消失・脱失 何を食べても全く味がしない。 自発性異常味覚 口の中に何も入っていないのに苦いと感じ続けることが多い。 錯味症・異味症 本来は甘いはずのものを食べても苦く感じるなど、味を取り違える。 悪味症 何を食べてもいつも変な味がする。 |
義父は、上のパターンからすると、
自発性異常味覚 + 錯味症・異味症 |
という感じでしょうか。
亜鉛は摂っているケド・・・
亜鉛を含む飲料が病院から勧められて、
毎食後3.3mgの亜鉛を含む旭化成ファーマの飲料を飲んでいます。
でも、これだけでは、全然効き目が無い状況です。
治療中は、そもそも摂取阻害されるのであまり意味が無い、
という記述も見かけた覚えもあります。
まぁ、過剰摂取しなければ、飲まないよりは良いという状況でしょうか?
そして、
「みらい」や唾液腺、血中亜鉛濃度・・・
この辺りに原因があるというのは調べてましたが、
あまり良いページに行き着いてなかったようです。
じゃがいものクリームスープが良い理由を調べていたら・・・
もっと色々分かった
サバイバーシップの「味覚の変化」ページ を見ると、
症状:
なにを食べても甘い/味がしない/砂をかんでいるよう/塩やしょうゆが苦い/金属のような味がする/すべてがしょっぱい/薬の味がする |
↓
原因:
抗がん剤治療⇒ 舌や口の中には、食べ物の味を受けとって脳に伝える受容体細胞があるが、それらの働きが抗がん剤によって変調をきたすため。 放射線治療⇒ 食べ物の味を識別する舌の粘膜と味蕾が、放射線によって変化を受けるため。 |
↓
症状を抑えるための工夫:
味覚の変化
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↓
症状が現れた時の対策:
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で、結局、どうすれば?
医師から、看護師から、栄養士から・・・
ってな感じで各々のページに情報が記載されています。
ざっと良さそうなのをピックアップ。
医師から・・・
亜鉛の不足にも注意味覚の変化に関係している栄養素に亜鉛があります。亜鉛はミネラルの一つで、細胞の形成や新陳代謝を促します。味細胞は新陳代謝が活発なので、亜鉛が不足していると再生が滞り、味覚障害の原因になるともいわれています。また、抗がん剤の中には亜鉛の吸収を低下させるものがあるので、亜鉛不足にならないよう注意する必要があります。 |
看護師から・・・
がいやあめで口の中の乾燥を防ぐ唾液は口の中を湿らせて、かんだり飲み込んだりする機能をスムーズにしてくれます。殺菌作用を持つさまざまな物質も含まれ、口の中を清潔に保っています。食べ物の味物質をとかして味蕾が感知する働きを助ける作用もあります。口が渇いたら、うがいをしたり、あめをなめて唾液の分泌を促しましょう。歯みがきも効果的口の中が汚れていると、味が変わってきます。歯みがきやうがいをして歯の汚れがとれて口の中がさっぱりすると、味の感じ方が変わることもあります。口の中を傷つけないよう、やわらかいブラシでブラッシングしましょう。歯みがき剤も刺激の少ないものを選ぶとよいでしょう。 |
栄養士から・・・
「味がない」「味がうすい」には味をはっきりさせるくふうを抗がん剤治療によって、一時的に塩分に鈍感になる時期があります。腎機能や血圧などに問題がなければ、一時的に塩味を強くするのも一つの方法です。カップめんや甘辛味のつくだ煮などで食が進むことがあります。しかし、いつもすべて料理の味を濃くしたのでは、口やのどの粘膜を傷めたり、血圧や血糖値の上昇も心配です。塩味や甘味に頼らずに味をはっきりさせるポイントも知っておきましょう。 味をはっきりさせる5つのポイント
「塩やしょうゆが苦い」 ⇒酸味、香り、うまみの出番塩やしょうゆを苦く感じたり、薬品や金属のような味に感じる場合⇒・塩味を控えめ ・「味をはっきりさせる」5つのポイントで対処 ・食前にレモンやオレンジジュースなどを飲んでおくと味覚が刺激されて症状がやわらぐことがある。 甘味を強く感じる場合は酸味でアクセントを甘味を強く感じて、食べ物や料理がどれも甘く感じるような場合⇒・砂糖やみりん、トマトケチャップなどの甘味調味料は控え、塩味を濃いめ。 ・酸味でアクセントをつけるのも効果的。 ・にんじんやかぼちゃ、玉ねぎ、さつま芋など、甘味の強い食材も控えたほうが無難。 いつもと違う「まずい」食品は控えるのがいちばん肉やハム・ソーセージなどに苦味や金属味を感じたり、トマトや化学調味料に薬品の味を感じるなど、 特定の食品に不快な味を感じることがあるが無理に食べない。 いずれも一時的なことなので、例えば次のように栄養価を考えて代役を立てる。 ・肉の代わり ⇒魚や豆腐 ・トマト ⇒かぼちゃ 化学調味料 ⇒かつおやこんぶなどの天然だし 食べ物を苦く感じるときはこれなにを食べても苦味を感じてしまうときは、汁物がおすすめ。食べ物が汁に包まれて舌の上をなめらかに、比較的早く通過するので、苦味をあまり感じない。 だしやスープのうまみや風味⇒ 苦味をおさえてくれるという声も。 口の中に苦味が残ってしまったときは、 甘ずっぱいキャンディー、キャラメルをなめるとやわらぐことがある。 |
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これか!!!
汁物だから、良かった・・・
というパターンだったようです。
調べが浅かったコトが分かったので、
良いキッカケになりました。
〜おわり〜